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バストアップとダイエットの両立について

ここでは「バストアップとダイエットの両立」について私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、ダイエットに関しては別ブログである『体質を改善したい人のための知識集』にまとめているのでそちらをご覧ください。

JUGEMテーマ:バストアップ

ダイエットをする際の「痩せなければ」という強い使命感

日本では「自分が自分自身をどう思うか」という事よりも、「自分が周囲からどのように見られているか」を優先します。これは日本人に「少数の意見よりも多数の意見の方が正しい」という強い集団主義の考え方があるからです。それに加え日本人は「特定の栄養素を意識的に摂取すれば痩せる」、あるいは「特定の栄養素を意識的に制限すれば痩せる」という考え方も持っています。これはダイエットに対する高い関心が元になっており、そうして「痩せた方が健康になれる」「痩せた方が美しくなれる」と考え、しかもそのような食習慣を続ける事が「長寿に繋がる」とも強く信じています。

アジア人は「痩せ型」が多いとよく言われますが、その中でも日本人は、そうしたダイエットに対する強い信仰から特に「痩せ型」の人が多く、またそのように強い集団主義から「多数である痩せ型の方が当たり前」という考え方も強くなっています。それにより「太っている」という事が「当たり前から外れる存在」に感じ、更にそれは「特殊=変わっている=異常=おかしい=孤独」とも感じさせます。その結果、実際に周囲から「痩せろ」と直接指摘された訳ではないのに、「自分が攻撃的な視線に晒されるのではないか」と恐怖し、「痩せなければ」と強い使命感でダイエットをしてしまうのです。


ダイエットに対する考え方を改めるべき

多くの日本人がダイエットに勤しんだ結果、国民全体に「健康に関する正しい知識や関心」が身につけば良いのですが、実際には日本人のダイエット志向は間違った方向へ進んでおり、「正しい知識を得る」事の妨げになっています。それは何故かというと、攻撃的な視線による恐怖から開放される事を優先するため、「痩せる」事の妨げになるような「不都合な事実」があっても、見て見ぬ振りをしてしまうからです。例えばカロリー制限によるリスクが良い例だと思います。

カロリーを制限すると確かに脂肪は落ち、それに伴って体重が減ります。それだけを見れば良い事のように思えます。しかし実際には脂肪と一緒に筋肉も落ちています。何故なら摂取エネルギーが減ると、エネルギー消費の激しい筋肉を維持・成長させる事よりも、「今を生きる」事を優先しようとするからです。それによって筋肉が落ち、基礎代謝も低下、また省エネ状態になる事で、脂肪はむしろ節約しながら使うようになります。その状態で食事を戻したらどうなるでしょうか?たちまちリバウンドしてしまうでしょう。「〇〇を制限すれば痩せる」と考えている人の多くは、「食事を制限すれば痩せる」という事実だけを見て痩せようとするため、そのように事実の向こう側にある「食事を制限した際に起こるリスク」に気づく事ができないのです。

次は別の例を挙げます。例えば「クビレ」は胸の大きさ・お腹周りの細さ・お尻の大きさという「大きい部分と小さい部分の差」がもたらすものです。筋肉を鍛えればその凹凸を強調する事ができ、それだけでいわゆる「グラマーな体型」に見せる事ができます。また筋肉は皮膚を下から押し上げてくれるため、筋肉が大きくなると皮膚に「ハリ」が生まれます。それにより体脂肪率が多少高くても、皮膚が弛んでいない事で「太っているように見せない」ようにする事もできます。海外の人を見ると、日本人にはあり得ないようなグラマーな体型に見えます。もちろんそれには生まれつきの骨格も関係しますが、その骨格を更に強調しているのが実は筋肉なのです。

しかし多くの日本人は筋肉を鍛える事とは逆の方向へ進みたがります。食事制限を行えば確かに脂肪は減りますが、全身の筋肉も一緒に落ち、逆に骨格的な凹凸は目立たなくなり、むしろクビレは失われてしまうのです。また前述したように基礎代謝が低下するため、ダイエットをする度に脂肪は燃えにくくなり、結果として何度もダイエットを繰り返す羽目になってしまいます。そのループから抜け出すためには、ダイエットに対する根本的な考え方を変えなければなりません。『そもそも何をもって「痩せた」とするのか』・・・今一度考えるべきでしょう。

※参考記事
重要なのは体重ではなく体脂肪率
生活習慣の遺伝とバストアップについて
バストアップと快便の関係について
思春期以降の基本的な胸の大きさは変化しにくい


脂肪・カロリーの制限は胸を萎ませる

女性ホルモンの一種であるエストロゲンやプロゲステロンはコレステロールから作られます。コレステロールは脂肪の一種です。「コレステロール」と聞くと悪いイメージを持っている人は多いのですが、実はそのように女性ホルモンの材料として必要不可欠なのです。もちろん大量に摂取すれば良いという訳でもありませんが、食事制限を行って脂肪を過度に避けると、女性ホルモンの分泌は減ってしまう可能性があります。その他、コレステロールは脂肪の吸収に関わる胆汁の材料にもなります。

またそんなコレステロールを作るためには「必須脂肪酸」が必要です。必須脂肪酸は必須アミノ酸のように人体に必要不可欠とされる脂肪酸で、大きく2つに分けられます。それが「ω-3脂肪酸(α-リノレン酸、DHA、EPA)」と「ω-6脂肪酸(リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸)」です。脂肪の代謝においてはこの2つの必須脂肪酸が上手くバランスを取り合う事で成り立っているのですが、食事制限を行うと脂肪の摂取量が減る上に、必須脂肪酸のバランスも崩れやすくなり、それが女性ホルモンの分泌に悪影響を及ぼす事があります。その他、必須脂肪酸のバランスが崩れるとアレルギー症状が強く出るようになる事もあるようです。

尚、女性ホルモンの分泌以前に「胸は脂肪」であるので、脂肪の摂取量が減ったり、必須脂肪酸のバランスが崩れれば当然胸は萎みやすくなります。また前述したように筋肉の維持・成長にはカロリーが必要です。特にバストアップのために筋トレを行っている場合、脂肪を制限してカロリーが足りなくなると、「胸の脂肪が落ちる+筋肉も落ちる」という事にもなりかねません。基礎代謝・運動量に見合った脂肪・カロリーを摂取すべきです。

ちなみに過度なストレス(空腹によるストレス、運動によるストレス、精神的なストレス等)を受けると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールのような副腎皮質ホルモンは、実は性ホルモン(エストロゲンなど)と同じくコレステロールから作られています。つまり副腎皮質ホルモンの材料は性ホルモンと同じであり、過剰なストレスを受けるなどして副腎皮質ホルモンの分泌量が増えると、性ホルモンの分泌にも何らかの影響を与え、その分泌が不安定になる事があります。バストアップのためには過度なストレスも大敵です。

※参考記事
性ホルモンの分泌バランスとバストアップ


バストアップに重要なメラトニンの分泌

女性では思春期を迎える以前からダイエットを行っている人も多いと聞きます。現在はインターネットの発展により、子どもでも手軽に自分の求める情報を手に入れる事ができます。それにより「〇〇を食べれば痩せる」「〇〇を制限すれば痩せる」などと考え、小さい頃から安易に食事制限をしてしまう人が増えているそうです。実はそうして思春期以前から無理な食事制限を行うと、前述したように女性ホルモンの分泌や脂肪の代謝が崩れる事がある他、人によっては「思春期を早くに迎える」という事が起こる場合があります。何故そのような事が起こるのかというと、これには別のホルモンである「メラトニン」が関係しています。

メラトニンはホルモンの一種で、太陽が沈んだ頃から分泌が促され、逆に太陽が昇ると分泌が減るという特徴があります。つまりメラトニンは睡眠習慣に合わせて分泌されており、脳や体に睡眠へ入るための準備をさせ、深い睡眠へと誘い、またその睡眠の質を高める役割があると言われています。

では、何故それが思春期の時期に影響するのか?についてですが、実はメラトニンには「性成熟を抑制し、性ホルモンの分泌をコントロールする」という役割があると言われています。性ホルモンと聞くと思春期以降に分泌されるイメージがありますが、実際には思春期以前からも分泌されており、その蓄積が一定に達する事で思春期を迎えるスイッチが入ります。メラトニンはそれを抑える事で思春期を遅らせ、いわゆる「早熟」を防いでいると考えられています。つまりメラトニンの分泌が不安定になると、思春期前後における性ホルモンの分泌が抑えられなくなり、それが思春期を早める原因になるのです。

ちなみにバストアップに必要な女性ホルモンの一種である「エストロゲン」には、骨にある骨端線(成長期の子どもの骨に存在)を閉鎖させる役割があると言われています。女性ではこれが身長の伸び始めを早め、また伸び終わりを早める原因になっているのですが、つまりは食事制限によって思春期が早まると、確実に身長の伸びは悪くなります。女性ではそれが顕著に現れるという事は強く認識しておきましょう。

話を戻します。そんなメラトニンは昼間に分泌される「セロトニン」という別のホルモンから作られています。このセロトニンはメラトニンとは逆に太陽が昇っている時間帯に分泌が促され、心身を活性化、昼間の活動力の源になると考えられています。またセロトニンにはドーパミンやノルアドレナリンなど感情の変化に関わるホルモンをコントロールし、精神を安定化させる役割があります。つまりセロトニンはストレスによる影響を受けやすいと言え、過剰なストレス→セロトニンの分泌が不安定に→メラトニンの分泌も不安定に→性ホルモンの分泌も不安定に・・・という流れになります。これがバストアップを妨げる事にも繋がる訳です。

では、ダイエットとの関係を考えてみますが、メラトニンの元になるセロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から作られています。アミノ酸は一般的に蛋白質の多く含まれる食品に含まれ、特に肉、魚、乳、卵など動物性の食品に多く含まれています。食事制限ではそれらのような動物性の食品も制限する事が多いですよね。つまり食事制限を行う事でトリプトファンが不足する事があり、セロトニンやメラトニンの分泌が不安定になる事があるという訳です。

尚、思春期中においては、睡眠習慣が崩れる→メラトニンの分泌が不安定に→セロトニンの分泌も不安定に→精神も不安定に→ストレス耐性が低下→過剰なストレス→セロトニンの分泌が不安定→メラトニンの分泌が不安定→性ホルモンの分泌も不安定・・・という悪循環が起こりやすくなっています。食習慣の乱れが睡眠習慣の乱れに、睡眠習慣の乱れが食習慣の乱れに、またストレスが睡眠習慣や食習慣の乱れに、更にはそれが自分のスタイルにまで影響するなんて、思春期中や思春期以前の子どもからしたら全く想像できない事ですが、そのように食習慣、睡眠習慣、ストレスは全て密接に関係しているのです。今一度、何を優先すべきか考えましょう。

※参考記事
バストアップのために睡眠の質を高めよう
活動力の源になるセロトニンについて
心身の健全な発育に必要なメラトニンについて



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