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「速筋と遅筋の割合」を気にする必要はない

ここでは「速筋」と「遅筋」について私なりに考えた事を書いてみます。尚、速筋と遅筋については別ブログ「体質を改善したい人のための知識集」にある『「テーマ」体質を変えるための運動術』に詳しくまとめているのでそちらをご覧下さい。

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筋肉の構造について

筋肉は「筋線維(筋細胞)」が束になったものですが、特にこの筋線維は大きく2種類に分ける事ができると言われています。それが「速筋線維(速筋)」と「遅筋線維(遅筋)」です。

簡単に説明すると「速筋」は瞬間的に大きな力を発揮する事ができます。またストレスを与える事で大きくなり、大きくなるほどその筋力も大きくなります。反面持久力はなく、その大きな筋力は長続きしません。逆に遅筋は長時間少しずつ力を発揮し続ける事ができます。鍛えても大きくならず、大きな筋力を発揮する事もできませんが、使い込む事によりエネルギー効率などが向上し、長時間の運動が可能になります。

ちなみに実際には速筋と遅筋の両方の要素が混ざり合った「中間筋」もあります。


速筋と遅筋の割合は生まれつき決まっている

実はこの速筋と遅筋の「元々の割合」は「生まれながらにして決まっている」と言われています。例えば筋トレを行うと筋肉が太くなりますが、それは速筋が増えたり、逆に遅筋が減ったりしている訳ではなく、速筋の繊維一つ一つが肥大化しているのです。つまり速筋は鍛えるほど大きくなるので、「筋トレを行った際の効率性は人によって異なる」という事はありますが、いくら筋トレを行っても「速筋と遅筋の元々の割合」を変える事はできません。

これは別の言い方をすれば「生まれながらにして、スポーツに対する向き不向きがある」という事です。つまり速筋の割合が高い人は瞬発的なスポーツに向いており、逆に遅筋の割合が高い人では持久的なスポーツに向いているという事になります。尚、これは「生まれつき」であるので、親からの遺伝が大きく関係します。親が速筋の割合が高ければ、その子どもの速筋の割合も同じように高くなる可能性があります。


速筋と遅筋の割合は見た目だけでは判断できない

しかし速筋と遅筋の割合という「自分の素質」に気づく事ができる人はごく僅かです。何故なら、そもそも「速筋と遅筋の割合が影響するほどにまで自分を追い込む」人なんて殆どいないからです。更に「速筋や遅筋の割合が影響するような高いレベルでの競争」という環境にいる人は限られており、よっぽど競技レベルの高い環境にいない限り、見た目だけで速筋と遅筋の割合を判断する事はできません。我々のような一般人では尚更、「私は〇〇には向いていない」などと考える必要はないのです。

そう考えると、「実際に行っているスポーツ」と「速筋・遅筋の割合から来る向き・不向き」は必ずしも一致しないという事も言えます。前述のように速筋と遅筋の割合は生まれつき決まっているので、親と子の速筋と遅筋の割合は似ています。しかし例え親が100m走など陸上短距離走の選手で、走るのが得意であったとしても、よっぽど競技レベルが高くない限りは実際に速筋の割合が高いとは必ずしも言えませんから、親が若い頃に行っていたスポーツから子どもの向き・不向きを判断する事はできないはずです。

何が言いたいのかというと、「運動が得意・不得意」「スポーツの向き・不向き」などという事を、勝手に決めつける事はできないという事です。特に親による勝手な決めつけは子どもの選択肢を狭めるだけです。そういった間違った固定概念は親から子へ、そのまた子へとどんどん伝染していきます。その積み重ねは、日本人全体における「健康に対する偏った考え方や知識」に繋がっていると私は考えています。この機会に考え方を転換しませんか。

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何を優先すべきか、今一度考えてみよう

実は日本人を含むアジア人は平均的に遅筋の割合が高いと言われています。遅筋は長時間の運動の際に主に働き、脂肪などをエネルギーとして利用する事で機能します。つまり日本人は元々脂肪を効率良く利用できるような体を持っていて、「脂肪が蓄積にしにくく燃えやすい体質の人が多いはず」という事が言えると思います。

それでもダイエットをし、脂肪を減らそうとするという事は、「自分が太っているという思い込みが激しい」か、あるいは「何らかの原因で脂肪の代謝が悪化している」かのどちらかしかないでしょう。今すべき事は「痩せる事(ちなみに脂肪を落とそうとすれば必ず筋肉も落ちます。食事を減らして脂肪だけを落とすなんて都合の良い考え方をしている時点で、これから先も同じ事の繰り返しになるだけです)」ではありません。その根本的な考え方を変える事でしょう。



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